新春特別インタビュー2011

法大交響楽団を支える、若き二高OBたち

 新たな年を迎えた我らが母校・法政二高、そして法政二高OBたち──。

 2011年、法政二高OBは全国を股にかけての活躍を展開しています。今回、そんなOB達の中から、法政大学交響楽団に所属し、法大の文化的活動を支える小川王紀さん、小林慶輔さんにインタビューを敢行しました。

左から小林慶輔さん(66期)、小川王紀さん(65期)

(2010年12月1日、法政大学市ヶ谷キャンパスにて)

聞き手 では、宜しくお願いします。
 まず、おふたりは法政大学交響楽団(オケ)に所属しているわけですが、なぜオケに入られたのかお聞かせください。

小林さん うちのサークルは結構二高の吹奏楽部時代の先輩が多いんのですが、まるっきり新しいサークルにはいるよりもやっぱり馴染みやすいかなっていうのが一点と、あと楽器は中学校からずっとやってきたので続けたいなという想いがあって入りました。また、今までずっと吹奏楽だったので、オーケストラという新しい「ステージ」に立ってみたいなと思って、高校時代とは楽器は違うんですけど、そこで新しい挑戦というか、大学で新しいことをやってみたかったというのが動機ですね。

聞き手 素晴らしい動機ですね。ちなみに現在は何をやられているんですか?

小林さん 現在はトロンボーンをやっています。

小川さん 僕と一緒のパートをやっています。

聞き手 一緒のパートをやられているんですね。小川さんの動機はなんですか?

小川さん 二高の友達に誘われて入りました。僕はサークル選択に悩んでいて、ただ楽器は続けたかったのでバンドとかどこかそうした法政にあるサークルに入るつもりだったんですけど、二高の吹奏楽部時代に一緒に活動していた人から誘われて入る形になりました。ただ、オケはもともと好きだったのでいいかなと思って入りました。

聞き手 小川さんらしい動機ですね(笑)
 でも、小川さんは3年間オケに所属して小林さんも今2年目で、やっていてのめり込んでいく感じはありますか?

小林さん 自分はサークル入ってから聴く曲も変わってきてオーケストラ寄りになってきている感じがしますね。音楽面だけではなくて生活面でも変化があります。小金井キャンパスって人間関係として狭くなってしまう感じはあるんですけれど、それを考えるとこのサークルは百何十人もいるのでそこで友好関係というかそうしたものが広がった点で言うとよかったなと思います。

聞き手 小金井キャンパスからいらっしゃっているということですが、通うのは大変ではないですか?

小林さん そうですね、早くして1時間ぐらいかかります。サークルのために週3日市ヶ谷キャンパスに来ています。
聞き手 大変ですよね。小金井キャンパスには二高時代の同級生は結構いますか?

小川 王紀さん(65期)
2005年、神奈川県横浜市立若葉台西中学校卒業後、法政大学第二高等学校入学。在学中は吹奏楽部に在籍し、2008年卒業。法政大学文学部史学科に入学し、同年法政大学交響楽団に入団。史学科においては西洋前近代史を先攻している。

小林さん 小金井キャンパスには吹奏楽部時代の友人は一人いますが、他学部なのであまり会えないですね。同じ学部では5、6人ほどしかいなくて、必修科目も少なくなってきたので会う機会も減っている感じです。

聞き手 小川さんはどうですか?

小川さん 小林君がその代表的な人だと思いますが、うちのサークルの魅力として他キャンパスからも通ってきたいと思わせられる魅力があるのだと思います。

聞き手 そういえば、オーケストラでは先日すみだトリフォニーホールで定期演奏会を開催されましたね。定期演奏会を成し遂げる感想を伺えますか?

小川さん 定期演奏会はいつも緊張ばかりという感じで、最初から最後まであがりっぱなしですが、演奏が終わるとそこで拍手が起こるのでそこで緊張の糸がほぐれて「あー、よかったな。」と、いう気持ちにはなりますね。それがうれしいですね。

聞き手 定期演奏会までの練習量というのはどのくらいなんですか?

小川さん 合宿からですね。だいたい9月の半ばぐらいに合宿があるんですが、そこで定期演奏会の曲作りが始まって11月13日までの演奏会までやる感じですね。
 合宿前にも曲決めや個々人の練習があるので、一つの演奏会を創るのに実質半年ぐらいはかかっていると思います。

聞き手 それはすごい期間ですね。しかもそこ間にも授業やアルバイトといったこともあるんですものね。

小林さん そうですね。

小林 慶輔さん(66期)
2006年、神奈川県相模原市大野南中学校卒業後、法政大学第二高等学校入学。在学中は吹奏楽部に在籍し、2009年卒業。法政大学理工学部電子工学科に入学し、同年法政大学交響楽団に入団。

聞き手 小川さんは今年度、そうした大学生活が文学部入学案内に掲載されましたが、授業などとサークルとの兼ね合いという面ではどうですか?

小川さん 気合いで乗り切っている感じですね(笑)

小林さん 小川さんは気合いで乗り切っていると言っているわりにはサークルの出席率もいいんですよ。

聞き手 さすがですね(笑)

小川さん サークルの役職に就いていないことも影響はしているとは思いますが。たまに休みはしますが、テスト前以外はわりと出席できてはいます。

聞き手 せっかく小金井キャンパスから小林さんがいらしているので伺いたいのですが、理工学部のキャンパスや授業ってどのような感じですか?

小林さん 自分は電気電子工学科ですが、そこに限って言いますと2年生の後期から私は実験が入りました。それまでの授業はたぶん文系の人と同じで座って講義を聴くという形です。授業課題もひどく多くはないのでみんな忙しいというわりにはそれほどでもないのですが、ちょっと内容は複雑かなとは思います。

▲ 2010年度文学部案内より。小川さんの2年生時代の学校生活が掲載された。

聞き手 小川さんは小金井キャンパスに行ったことはありますか?

小川さん 一度だけありますね。東館まで行きました。とてもきれいな校舎と古い校舎がありましたね。

小林さん 古い校舎の方は取り壊されて今再開発が行われています。

聞き手 小林さんは二高時代から第一志望で電気電子工学科を目指していたんですか?

小林さん もともと中学時代まで理系が結構好きだったので、高校に入っても理系に進もうとは思っていたんですが、実際に入学してみると思っていた点と異なっていることもあったりして、やや模索した時期もありますが文系よりは合っていると思っています。

聞き手 小川さんはなぜ史学科を志望されたんですか?

小川さん 一応第一志望で史学科を選択していました。

聞き手 西洋史で特にフランス中世史ということも当初から志望だったんですか?

小川さん はじめ日本史は中世から近世にかけての戦国時代や安土桃山時代に興味があって、特に後北条氏が好きだったことと、西洋史は昔から好きで、特にフランスという国自体が好きだったのでそちらにも興味があってこのいずれかをやりたいと思っていました。大学に入ってから後藤篤子先生の授業を受けて西洋史への興味がより高くなり、2年生になる時期になってゼミを決めるときに日本史と西洋史を自分の興味に従って天秤にかけて、直感的に西洋史を選択したという感じですね。
 フランスを専攻に選んだのは元々好きだったと言うことに加えて、「パリ・トローンボーンカルテット」というトロンボーン4人組のグループがあるんですが彼らが好きでそこからフランスへの興味が強くなって、そうした人々の文化の源流を知ることができたらいいなと思って、フランス史を専攻しました。あと、中世史にした理由ですが中世のもつ独特な文化というか、現代とは違う面に興味を感じたことがあります。近世とかでは繋がっている面は強いとは思うのですが、中世では全く表面的には分からないというのが分からないところに入り込める感じが好きで選択しました。

▲ 定期演奏会前にサークルの仲間たちと。笑顔を絶やさないことが小川さんの「ルール」である。

聞き手 なるほど。現在3年生も後半ですが卒業論文では何を書かれる予定ですか?

小川さん フランスのゴシック建築について書こうと思っています。

聞き手 大学院にも進まれると伺ったのですが、なぜその進路を選ばれたんですか?

小川さん これも専攻を選んだときと同じような選び方としたんですが、就職活動と大学院を天秤にかけて、どちらが自分に合っているかを考えたんですね。やはりこれも直感的に今やりたいことをどうしても続けていきたいと思って選びましたね。また、サークルの先輩で法政の大学院に通われている方がいて、その先輩の影響もあって好きなことを続けたいなと思ったこともありますね。

聞き手 学校生活においてはこのような小川さんですが、サークルの中での小川さんはどのような人ですか?

小林さん ムードメーカーなところもありつつ音楽面では支えてくれる先輩ですね。小川さんの中ではどう思っているか分からないんですけれど、サークルの飲み会とかでも場の雰囲気を和らげてくれる存在ですね。

聞き手 逆に小川さんから見て小林さんはどのような人ですか?

小川さん とても忙しい感じですね。彼は今、学年長という役職で学年をまとめるということをしているんですが、自分はそうした事務的なことはやったことはないので分からないのですが、結構裏でバタバタと忙しい感じはありますね。

小林さん 小川さんはやったことないと行っていますが、小川さんも演奏会のステージのセッティングマネージャーをやられています。

聞き手 ステージのセッティングを指揮しているんですか?

小川さん はい、舞台のセッティングをどうするかということをまとめる感じですね。ですが、日頃から大変なのは小林君ですね。曲決めであるとかもやっていて、演奏会の曲どうするかといったこととか、実質的な流れを決めるとか、あと学年を盛り立てたりとかでムードメーカーになったりなどとバタバタと動いています。

聞き手 学年長っていろいろ大変ですね。

小林さん 新入生歓迎会と学園祭の責任者を一応やらなければならなくて、その際に学年の団員に当日の参加を呼びかけるんですけれど、なかなか参加できない人もいるので個人の状況も把握しつつ誰にどのようなことを任せるかということも考えながらやらなければならなかったので、そこは結構難しかったです。でも、投票で自分は選ばれたのでそうした使命感でやらせていただきました。

聞き手 この様な機会に二高生がサークルの中心となって頑張っていると伺えて良かったです。

小川さん でも、結構二高生はリーダー系に就いていることが多いですね。場を盛り上げるというか、核になるというかそうした面がありますね。オーケストラの中での二高生というものは確かに異色な存在であるかもしれませんが、やる時はやるというか核にはなっていると思います。

聞き手 やはり、二高時代の生徒会活動であるとかそうした経験が影響しているんですかね?

小林さん 自分は学年長として全体を仕切るということは初めてだったのですが、サークル内の一学年はだいたい40人ぐらいで、およそ二高時代の1クラスの人数ぐらいなんですね。1クラスをまとめるということではじめはちょっと軽い気持ちで立候補して学年長になったわけですが、思っていたよりはまとめるのは難しいことは実感しましたね。

▲ 学園祭における法大交響楽団の出店。小林さんは学年長として取り仕切りに大変だ。

小川さん セッティングの方は大変な時は大変ですが、学年長よりは扱う内容は少ない感じですね。演奏会に近づくと忙しいといった感じです。まとめる部分もあまり多くはありません。

聞き手 そうですか。リーダー系以外で二高時代にやっていて現在生きていることはありますか?

小林さん 自分は結構人見知りをするんですが、周囲の人が見ると人見知りしていないらしくてそうした面で二高時代の男子校で培った社交性のようなものがあるのかなとは思います。生きているというとそれが一番思い当たりますね。

小川さん 僕も同じくですね。二高生っていろいろと絡みたがる面があると自分はあると思うのですが、その影響もあってわりと「内にいく」よりかは「開く」という方向にシフトしているような気はします。

聞き手 そうですか。話は変わりますが、現在他大学であるとか法政以外の進路を選んだ二高時代の友人との繋がりはどうですか?

小林さん たまに連絡は取り合っていますね。吹奏楽部という部活の性質上どうしても部活ばかりになってしまうのでクラスよりも部活の時間が長くなってしまうんですね。なので、クラスよりもクラブの人との繋がりはあります。最近自分は行けてないんですが、二高の吹奏楽部の定期演奏会に行くと会うことがあります。みんな定期演奏会などの打ち上げではOBとかもかかわって全員で楽しむ感じですね。

聞き手 小川さんはどうですか?

小川さん 二高時代の関係ではないですね。中学時代からの繋がりの人ならいます。オーケストラの関係で、彼が今立教大学のオーケストラの団長をやっていてトランペットを担当しています。自分がトロンボーンで彼がトランペットでお互いに楽器を続けていて、好きなことに取り組んでいるのでたまに会ったりします。
 また、中学時代では忘年会などをして繋がっているということはありますね。今話して立教の彼も僕たちの演奏を聴きに来てくれますし、逆に立教の方に行くこともあるのでそういう繋がりはありますね。

聞き手 他の大学にもオーケストラがありますけれど、他大学のオーケストラとの繋がりはどうですか?

小林さん 法政って六大学ですけど、六大学で最近オーケストラの連盟っていうのができたんですね。その飲み会が行われた際に、他大のオーケストラの人と話す機会があります。合同の演奏会には行けてないんですが。

小川さん 僕は合同の演奏会に行ったんですが、それぞれの大学のカラーが出てたかなと思います。なかなかすごい演奏会でしたけれど、交流ができたという点では楽しかったですね。

聞き手 大学を超えた関係作りも進んでいるんですね。では、また話が変わるんですが二高時代の先生方との繋がりは現在もありますか?

小川さん 二高の吹奏楽部の定期演奏会で会う際に顧問の先生方に会うぐらいですね。そのぐらいですかね。

聞き手 先ほどから二高吹奏楽部の定期演奏会のことが出ていますが、吹奏楽部の定期演奏会はOBの人たちはスタッフとして参加されますよね?

小川さん OB会はあるんですが、OB会として手伝っているわけではなくて各自で入っています。

小林さん 現役の部員の人からOBの人に連絡をして日時が合えば、その先輩に手伝ってもらうというシステムになっています。

聞き手 お二人はそうした援軍をされたんですか?

小川さん はい。ただ今は自分の知らない代になってしまったので行っていませんが、知っている代の時には1度手伝ったことがあります。

小林さん 自分も1度だけあります。

聞き手 手伝った際に先輩の目から見て二高の吹奏楽部の現在をどう思われましたか?

小林さん 自分が演奏しているときはそんな感じかなってやっているんですけれど、外から聴くと違う演奏に聞こえるんだなとは思いました。コンクールとかも聞きに行くたびにそれは感じますね。客観的に聴けるようになったのだと思います。オーケストラもそうなんですけれど、自分がやっているときはやっぱし気づかないことがたくさんあって、外から何らかのフォローをしないとなかなか難しいんだなとは感じています。

小川さん 僕もそう思います。卒業してから見ると楽しそうだなとは思います。やっていると辛いことばかりに目がいってしまいますからね。でも、結局それはいいものつくるためのものですから我慢しなければいけないこともありますし、やらなければなりませんけど、卒業してから見るとそれらも次へのステージを踏むための糧だと分かるんですよね。入っていると見えてないことが見えてくるんです。だから逆に来年に春のオーケストラの定期演奏会があるんですが、これには出演しないんですね。なので、法政のオーケストラってどういう演奏会になるんだろうとか、どういう音色がするんだろうというのは逆に楽しみですね。自分の所属しているところから一旦抜けて客観的に聴いて、また秋の演奏会には合流するのでそこでそれを活かせればなと思います。

▲ 定期演奏会に向けた交響楽団のリハーサル風景。
一つひとつの楽曲に新たな息吹が吹き込まれる。

聞き手 なるほど、大変興味深いですね。続いて進路の面のお話を聞かせていただければなと思うのですが。

小林さん はじめ1年生の時に教職課程を履修していたんですが、サークルや必修科目などでちょっと難しくなったので2年生に上がってからは履修を留保しています。進路として今考えているのはコンサートホールのスタッフをやってみたいなって思っています。今までやってきた電気関係のことも活かせますし、音楽をやってきたことも活かせますので、その2つを合体させるとやはりコンサートホールに勤めてみたいなとは思います。

聞き手 ぜひ実現したい進路ですね。小林さんの方から教職課程という言葉が出ましたが、小川さんは教職課程を履修して、次年度二高に教育実習生として行かれますね?

小川さん はい、行きます。今回二高に戻って実習生としてやらせていただくわけですが、改めて教師というものは大変だと感じています。教師になるっていうことは大変です。二高で教えるということに関していえば、自分の二高時代に教育実習にいらしていた方はとてもうまく教えてくれたんですね。わりと分かりやすくて、ハンドボール部のOBの方だったんですがそうしたこともあるのかコミュニケーションもうまくて、こんな教育実習できたらいいなっていうモデルがそこにありますね。元々教職課程を履修しはじめたのもそこにモデルがあったので。逆に二高生は人を「いじる」のが好きですからその「いじる」にどこまでついていけるかなっていうことは思っています、本領発揮できるかなっていうことです(笑)

聞き手 でも近くに自分の教わった先生がいらっしゃるので心強いですよね。確か小川さんは高校2年生に行くことになっていましたよね?

小川さん 大変楽しみに思っています。ただ、逆に教えてもらった先生に自分の授業を見ていただくのは大変緊張しますね。でも、教えていただいた先生に見ていただけるならとてもうれしく思います。

聞き手 進路としても教職を目指されているんですか?

小川さん それについてはちょっと考えていますね。教員は結構視野には入れているんですが、まずは大学院に行きたいということが深くあってそこで修士課程までは進もうと思っているんですね。それを終えたら最初は教員がいいかなって思っていたんですが、最近美術館などにも興味を持ってきていてそうした資格を大学院で取得してもいいかなとは思っています。意外と博物館とか美術館とか自分は向いているのかなとも思うところがあります。新たなステージを模索中です(笑)

聞き手 そうなんですか。まもなく二高では3年3学期という高校卒業後の進路に向けた動きが始まりますが、そんな彼らが大学に入るにあたってこれだけは伝えておきたいというものがありましたら伺いたいのですが。

▲ 定期演奏会の演奏風景。
一人ひとりが個々の力を合わせて「HOSEI」のというメロディーを今日も奏でている。

小川さん 自分の好きなことが明確に出てくると思うので、勉強面でいえば好きなところへぜひ進んでほしいなと思います。成績などで希望する進路が選べないということもあるとは思うんですが、まずはぜひ好きなところへ行ってその勉強をしてほしいなという感じですね。もし、好きじゃない進路になってしまったという場合でも1年ぐらいは全うしてもらいたいなと思います。分からないことって色々ありますから、その1年間で新たな境地が開けるかもしれませんからね。
 でも、それでもこれは勉強したくないなというものに当たってしまったのであれば、そこはスパッと割り切って転部や転科という方法を選ぶのも得策だと思います。嫌いなことを大学4年間やることは大変もったいないですし、ぜひ好きなことをやってほしいなと思います。あとは、サークルでなくてもいいので勉強以外も趣味などといった好きなことをやってもらえばいいと思います。

聞き手 小林さんはいかがでしょうか?

小林さん ちょっと意外な話かも知れないんですが、テストとかいろいろありますけれど、そういうところで協力できる友達とかといった友好関係をたくさんもってほしいと思いますね。理数系ではレポートとか試験とかが結構たくさんあるんですけれど、友好関係を生かして協力してそれにあたってほしいということです。
 また、バイトに出たり免許を取ったりで忙しくなるとは思うんですが、その中でなにか好きなことを続けるということは大事だと思います。自分も楽器を続けてきましたし、他にピアノも小学生から続けているので、一つのめり込めるものをもっていた方がいいと感じます。大学生で勉強のみになってしまうと、やはり高校とは違って空き時間がある程度ありますし、その時間を生かさないのはもったいないと思うんですね。やっぱりその時間に遊ぶことも大切だと思います。好きなこともやりつつ、勉強に支障が出ない程度に遊ぶのであればそれはすごく大切なことだと思います。

聞き手 ありがとうございます。では最後に少し今の質問と内容が同一になってしまう部分もあると思うのですが、在校生へのメッセージをお願いします。

小林さん 今話したことと内容が同じになってしまうのですが、勉強も大切ですけれど自分の心の中では何事も楽しくやるっていうことがあって、それがとても大切だと思うんですね。それで自分も大学生活をいかに楽しむのかということがあって、やっぱり授業でも好きな授業があって「妖怪」をテーマにした授業なんですが、みんなが履修しない授業なんですが自分はファンタジーとか好きなのであえてそれを履修していて結構楽しい授業なんですね。
 そうした経験を踏まえると、大学という新しい生活に入る中で新しいことも始めてそれを大学4年間でその新しいことを何でもいいので続けていければ充実した大学生活になると思います。勉強も大変ですが、合間ごとに楽しむことを忘れないようにしてもらいたいなと思いますね。

聞き手 小川さんお願いします。

小川さん 僕からは「笑顔でいてください」って言いたいですね。これ僕がサークルの中で学んだことなんですが、同じトロンボーンパートの人でいつも明るくて、出会った頃はとても明るいやつだなっていつも思っていたんです。最初僕は二高にいた頃は少し地味な感じだったんですが、大学で彼に出会って笑顔って大事だなって改めて気づいたんですね。笑顔だと不思議と物事がうまくはかどるんですよね。前向きに捉えられるということです。そういう意味で笑顔はとても大切だと思います。
 あとは、先ほども言いましたが自分の大好きな何かを根になるものをもって、それに加えて新しいことを加えてもらえればなと思います。また、早寝早起きはしっかりしてもらえればと思います(笑)

聞き手 本日はお忙しいところありがとうございました!

(聞き手:田上 慎一)

※このインタビューは2010年12月1日に実施されました。役職や学年等はインタビュー当時のままですのでご了承ください。
※このインタビュー記録は、音声録を基に発言者の趣旨を妨げない範囲で字句修正等を行いました。