同窓会ニュース
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2012.03.11
二高OB・佐伯仁氏(13期)が講演会を開催
東日本大震災からちょうど一年目の同日、平成24年3月11日(日)、佐伯仁(13期)氏は鎌倉生涯学習センタ-において民俗学の視点からみた「桜」について「予兆の花・呪術の花・優美の花・爛漫の花」の4つのテ-マで講演を行った。第10回目となった今回の講演は午前10時から、例によってスライドを多用し、テ-マ毎にまとめを入れ、簡潔明瞭。しかし、何時もながら内容は奥深く多岐に亘った。
奈良時代から現代までの時間軸を縦糸に、王朝貴族から一般庶民までを横糸に織り成した「桜」の話は実に秀逸、白眉。詳細を少し掻い摘んでご紹介すると、「万葉集」では「桜」の歌は42首で「梅」が120首。しかし、「古今和歌集」では「桜」53首に対して「梅」29首だという。時代を追うごとに「花」といえば「桜」を指すようになり、日本の国花となった。
また、「桜」は農耕に生きた私たちの祖先には「暦代わりの花」であり、田に入る時期に咲く「兆しを知る花」であり、稲の実りを左右する「神の花」だった。本来、「花見」は「桜」が早く散れば、神の力の衰えを意味し、凶作の兆しを暗示したので「桜」木の下で酒宴を開くことで神様を饗応し、少しでも長く神様を留め様とした。現在の様に人々が神様を意識せず、桜を愛でながら飲み食いするだけのものではなかったとのこと。
さらに、「桜」が稲の吉凶を占う兆しを知る花だった事から大地の母神を踏み鎮め、桜の花の魂も鎮め、疫病神を退散させ、その年の豊作と幸いを祈る鎮花祭(はなしずめまつり)という神事へと発展したのだという。
ところで、我々の祖先は「桜」の花を美の対象とし工芸品から茶菓等々に至るまで様々な物に意匠化して来たが、単なるデザインの対象としてだけ「桜」を観たのではない。例えば、武士の鎧の「小桜縅」などは生死を賭けた戦場へ挑む際に「桜」に宿る神の力を身に纏うことで、その霊力や加護を信じたのだろうし、昔話の「花咲爺」なども「生命の花」として「桜」を観ていたのだろう。だから、心の華とでも言える「桜」は「花は桜木、人は武士」と散り際の潔さを讃えられ、大和心を象徴する花となった。その典型の歌を佐伯氏は「敷島の大和心を人問はば 朝日に匂ふ山桜花」(本居宣長)だという。ちなみに「桜」の花言葉は「精神美」。
この講演を拝聴した方々は、今年見る「桜」にご先祖様方が観たであろう「予兆・呪術・優美・爛漫」な心の華である「桜」をきっと観るに違いない。
佐伯氏は締めくくりに、東日本大震災の復興プロジェクト「桜ライン311」(http://sakura-line311.org/)を紹介し、1時間半の講演を終えた。
(文責:原 和彦)
2012.01.09
二高OB・佐藤季昭氏(21期)がポーラスター勲章を受章
▲ 授章式にて笑顔を見せる佐藤季昭氏(21期) 法政二高OBは政界、法曹界、経済界など様々な分野で、日本や海外を問わずに活躍しております。そうした素晴らしい方々の中から、また世界の評価を得た方が現れました。
昨年11月14日、我らが二高OB佐藤季昭氏(24期)がスウェーデン大使館において、同国のポーラスター勲章を受章されたのです。ポーラスター勲章は、スウェーデン・日本両国の友好と発展に経済・文化などの面から寄与し、世界の平和と人類の生き方に貢献した方々に叙勲される名誉ある勲章です。同章を受章された方々の中には、本多宗一郎氏、井深大氏、緒方貞子氏などといった、わが国が誇る賢人が名を連ねており、佐藤氏はこの「仲間入り」を果たしたのです。
この度、お忙しい中ご寄稿をお願いし、メッセージをお寄せいただきましたので、下記にそのメッセージならびにご経歴を掲載させていただきます。ご寄稿いただきました佐藤氏に祝意と心からの御礼申し上げる次第です。
法政二高同窓会のみなさまへ
21期 佐藤 季昭
▲ 二高在学時の佐藤氏。 佐藤季昭は、1945年(昭和20年)東京大田区生まれ現在66才、敗戦の色濃くなった4月に誕生したが、そのひと月前に父は他界していませんでした。
親が45歳で病死していた、12才を頭に4人兄弟の末っ子として生まれてしまった私の誕生は周囲を全く喜ばさなかったようであった。
ガキの頃から勉強はダメで野球に夢中になり、本格的に野球選手を目指して法政二高に挑戦してどうやらこうやらで無理矢理に入学させてもらいました。その後の3年間は全て野球にのめりこんだ毎日でした。そして夏の大会では多くの部員の中から選抜されベンチ入りを許されました。
その後、社会人野球の世界を目指し電電公社に入社したのですが望みは叶いませんでした。13年間在職ののちに、自分の特性である”人間好き”を生かして営業畑の道に進もうと決意して、様々な職種の会社を当たりました。しかし、私の想いに叶う仕事はありませんでした。私の脳裏にいつもあったのはチャップリンの「モダンタイムス」という古い映画のことでした。ちなみに私とチャップリンは誕生日が同じなのです。文明社会の驚くべき急発展によって、人間が機械の歯車に化してしまうのでは?という恐れを警告した映画でした。そんな時に私を見ていた友人から「スウェーデンの花粉食品」の話を聞き販売会社設立に参画したのです。現在は私一人だけ残ったのですが 医学知識、栄養学、花粉学、体験実証、文献など、何も無い中でその当時高額な一ケース11,000円の「花粉食品」を誰にどうやって販売したらいいのか暗中模索状態でした、そして、大きな決断をしました。
▲ 授章式後にご夫妻で。 フェリーのサンフラワー号に乗り生まれ育った東京を離れて単身、和歌山県の田辺市に移住したのです。その当時、日本の最南端にあたる田辺市周辺には無医村が多く、土地の人々が医療に見放されていることを知りました。また、栄養士会が先進的で栄養治療の推進力が高いということを教わりました。更に、病院や学校給食にヤクルトの導入を開始したのもこの地域だということを知りました。
そのような可能性と将来性からスウェーデンのポーレンフードがスーパー・パーフェクト・フードとなる将来図が私には見えてきました。
「人助けの仕事」と思うことで強いエネルギーと味方が増えてきました「昭和の野口英世」、「日本のシュバイツァー」を合言葉にしたのはその頃です。
その様な土台となる時代を経て、30年以上スウェーデンのポーレンと人とのつながりを模索してきました、文明社会において「花粉」は問題を抱えているが「殻のないポーレン」となると最強の味方となることが判明しております。今後のさらなる実践と証明を重ねていきたいと66歳の今思っております。「人類の後世の為に」「人道を仕事にする為に」というスローガンで頑張っているところに、今回の「小さい会社だがポーレンという最も微小な植物の生殖細胞が人の血となることを30年以上にわたり研究し、日本とスウェーデンの相互理解を深めた」ことに対してポーラスター勲章が授与されました。このことを誇りに思い、わが母校法政二高と母校OB諸氏にご報告いたします。
佐藤季昭氏のご経歴
1945年 |
4月16日、東京都大田区に生まれる
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1958年 |
東京都大田区立赤松小学校 卒業
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1961年 |
東京都大田区立大森第六中学校 卒業
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1964年 |
法政大学第二高等学校 卒業
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同年10月 |
日本電信電話公社 入社
以後、機械課保守係・試験課故障係・工作所自動車係に配属される
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1976年 |
日本電信電話公社 退社
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1979年 |
株式会社ビューティーポーレンを設立、同社代表取締役に就任
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1988年 |
スウェーデンのアラゴン社と特約契約を締結
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2011年 |
スウェーデン王国よりポーラスター勲章を受章
▲ 授章式にて。右は元スウェーデン大使クムリスター・クムリン氏。▲ ポーラスター勲章
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(文責:同窓会広報部会)
2011.11.26
第4回ホームカミングデー開催される
▲ 125名もの参加を得て開催された第4回ホームカミングデー。今回も帰校したOBたちから多くの笑顔がこぼれた。 去る11月26日(土)、母校新体育館において第4回ホームカミングデーが開催された。今回で4回目を数えるホームカミングデーには、OB・来賓・母校教職員総勢125名もの参加があり、OB諸氏の在学当時の思い出から母校75周年に向けた新たな未来への熱い想いまでをも共有し、40年ぶりに揃った「悪友」との懐かしい時間を過ごした。
今回のホームカミングデーは20期(昭和38年3月卒業)から24期(昭和42年3月卒業)までのOBを対象として開催され、現在各界の第一線で「二高OB」の名を轟かせている方々が顔を揃えた。冒頭挨拶を述べた榎本勝己法政二中高学校長(26期)は、在学当時以来の先輩方を前に少々緊張気味のご様子ではあったが、母校の教学に携わる第一線で活躍する二高OBとして、母校のこれからを熱く語り、参加者から満場の拍手を受けた。続いて挨拶を述べた品田秀行同窓会長(24期)は、今回のホームカミングデーの対象年代であることから、久々に揃ったかつての「悪友たち」を前に、笑みを見せながら挨拶をされ、榎本学校長以下多くの母校教職員の方々に対して、ホームカミングデーという場を催してくれたことに感謝を述べると共に、母校への更なる支援の必要性をOB諸氏に呼びかけ、多くの賛同の拍手を得た。
松本謙司・法政二中高育友会長の挨拶を経て、母校教諭・辻昭雄先生により「新しい時代の始まり 20期~24期」と題して、20期から24期のOB諸氏が過ごした当時の二高の状況について講演が行われた。激動の旧制二中時代、戦後の復興という先輩方の偉大な草創期を受けて法政二高に在学していた20期~24期の世代(1960年代)は、正に現在の法政二高の礎が大きく花開いた時期に当たる。母校の様々な教学理念、良き伝統・良き校風、そして忘れてはならないのは硬式野球部の甲子園における歴史的連続優勝である。ここから法政二高の「スポーツ法政」の姿がより一層開化することになった。辻先生の講演は当時の懐かしい写真を多数用いて、これを明らかにされ、この20期~24期のOB諸氏の活躍の源流は二高にあることを強く参加者に印象づけるものであった。
▲ 右から佐藤季昭氏(21期)と田邨弘一氏(21期)。親授された賞状と勲章を一同に披露した。 中村勉法政二中高副校長による挨拶の後、OBを代表して現在法政大学理工学部教授を務められている栗山一男氏(23期)の乾杯の音頭がなされ、懐かしい「悪友」たちの久々の歓談が始まった。
40年ぶりに出会った「悪友」同士、「おまえ、○○か!久しぶりだな~。すっかり年取って…」などという声があちこちから聞こえたが、そこで交わされる会話は二高在学当時のままで、改めて二高3年間の環境の中で育まれた友情の深さを感じさせられた。この友情の深さは現在の二高においても生き続けており、まさに二高のよき伝統の一つある。見た目こそすっかり「おじさん」になってしまってはいるが、久々に友との交流を楽しむ姿は、1960年代の青春期そのままであった。
この歓談の間、卒業生からの近況報告ということで、各期の代表者が挨拶を述べて更にこの懇親を盛り上げた。特に印象深かったのは、21期の方々による近況報告である。21期を代表して登壇された田邨弘一氏は、多くの同期が各界の第一線で活躍している旨を述べた上で、今回のホームカミングデー参加者である同じく21期の佐藤季昭氏も偉業を成し遂げた一人であると発言され、佐藤氏を紹介した。佐藤氏は、長年植物の花粉を人体に有効な成分として活かす研究をされ、日本とスウェーデンを股にかけて活動を展開。長年の功績を認められてスウェーデン国王から勲章を親授されるという光栄を得た。佐藤氏が登壇し、親授された勲章と賞状を一同に披露すると、満場の拍手でその偉業を称え、国際的に活躍する二高OBの姿に強い誇りを感じることとなった。
▲ 石川正士先生▲ 金安定義先生 OB諸氏による近況報告を終え、続いて当時の教員を代表して金安定義先生、石川正士先生が登壇され、挨拶を述べられた。懐かしい恩師を前に、当時の思い出話に更に花が咲いた。先生方がおっしゃられる一言一言はいずれも含蓄深く、また何よりも懐かしいお声であり、OB諸氏はいずれも先生方のお言葉を傾聴した。また、お話しをされる先生方も当時の教え子たちを前に、懐かしさを噛みしめながら、お言葉を述べられており、ホームカミングデーだからできるこの貴重な時間の重要性を感じることになった。
先生方の含蓄深いお話しの後、余興として昨年から企画された「お楽しみ抽選会」が実施された。景品にはいずれも法政二高同窓会から「法政二高同窓会グッズ」が提供され、一同嬉々としてこれを楽しんだ。記念写真撮影の後、法政大学応援団による若々しく躍動的なデモンストレーション。そして、肩を組んでのお馴染み、校歌斉唱でホームカミングデーを終えることとなった。
今回で4回目を数えるホームカミングデーもすっかり法政二高の記念行事として定着しつつある。ただ、定着は時として「慣れ」や「飽き」を生んでしまう。しかし、我が法政二高のホームカミングデーは異なる。それはひとえに企画立案から当日の運営を一手に行っている母校の教職員の方々に負うところが大きいことは明らかである。また、もう一つ明らかなことがある。すなわち、このホームカミングデーの試みは常にOBの感動を呼び、改めて母校への想いを深める最大の機会であるということである。ホームカミングデーに参加されたOBは必ず「来て良かった」、「こうした機会があって良かった」など感動のお声を必ず寄せられる。こうした素晴らしい母校とOBとのつながりが今後も続けられていくことを深く願いつつ、筆を置きたい。
(文責:田上 慎一)
2011.11.12
法政二高柔道部創部60周年記念式典が開催
去る11月12日(土)、ホテル精養軒(神奈川県川崎市小杉3-10)において、法政二高柔道部OB会主催で法政二高柔道部創部60周年記念式典が開催された。100名近い参加者を得て、式典は盛会のうちに幕を下ろした。
開会に先立ち、60周年記念式典実行委員長・石本雄治氏(45期)が開会宣言を高らかに宣言した。
法政二高柔道部 創部60周年記念宣言文
われわれは
オレンジの情熱と薫りを胸に
進取の気象あふれる法政魂を忘れず
法政二高柔道部OBとしての
責任と誇りを自覚し
精力善用 自他共栄の柔道精神を貴び
文武不岐を体現し
愛する母校柔道部の礎となることを誓う
平成23年11月12日
▲ 100名近い参会者を得た式典の様子。笑いの絶えない歓談が続いた。 法政二高柔道部の60年にわたる伝統を高らかに述べると共に、母校柔道部のこれからの礎たらんと宣言したこの宣言文に、参会者一同満場の拍手をもって応えた。
物故者と東日本大震災で犠牲となられた方々に対して黙祷を捧げた後、柔道部OB会長・西原健一氏(38期)より偉大なる先輩方を前にして堂々たる挨拶が述べられた。思えば、西原会長はこの柔道部60年という節目の年に会長職を務められ、その重責は著しいものがあったと思われる。しかし、柔道部OBの中核として実業の傍ら精力的に活動され、60周年式典を開催に導いたこの勲功は法政二高OBの中でも語り継がれる偉業となるだろう。また、何より柔道部OBの強力なるネットワークは、「母校への貢献」を堅持する柔道部OB諸氏一人ひとりに負うところが大きい。こうした柔道部OBの同窓生ネットワーク内における活躍は、同窓会全体にとっても大きな推進力となっており、ますますの活躍が期待されている。
▲ 感謝状と記念品の贈呈を受けて挨拶を述べる新間氏。 柔道部60周年という偉大なる節目の年を祝うために多くの来賓の方が、ご多忙を窮める中で参会された。榎本勝己法政二中高学校長(26期)をはじめ、同窓会より品田秀行会長(24期)・早速清和副会長(26期)、法政二中高育友会より森中貴恵子副会長、柔道部父母会より生野賢一会長、神奈川県柔道連盟より高橋茂副会長など16名もの方々が法政二高柔道部60周年の慶事を祝した。
来賓祝辞を終えて、法政二高柔道部の「中興の祖」ともいえる日蓮宗感通寺住職・新間智雄氏に柔道部OB会より感謝状と記念品が贈呈された。氏は、法政二高柔道部が存続の危機に瀕していた折にコーチに就任され、柔道部の存続に向けて熱心なるご指導をされ、柔道部に現在も受け継がれる「文武不岐」という部訓を定められた。感謝状と記念品の贈呈を受けて、新間氏は「私、あんまりこういうものをいただいたことがなくて…」と照れ笑いをされながら、柔道部コーチ時代の思い出を話されて、一同深くそのお話しに聞き入った。
神奈川県柔道連盟の高橋副会長による乾杯の音頭を経て、柔道部のOBたちによる歓談が始まった。この60周年記念式典には様々な趣向が凝らされており、そうした一つひとつは歓談の中で大きな話題となった。まず、柔道部創部60周年記念DVDの上映。60年にわたる柔道部の歴史が収められたこのDVDはかつての学生時代の思い出を蘇らせ、思い出に更に花が咲く。次に、昔話の登場人物の顔を柔道部OBの人々の顔写真に変えた記念熨斗。「俺のとこは、○○先輩だ!」などとあちらこちらから聞こえ、笑いを誘った。更に、受付のところにはスポーツ界の一線で活躍される柏崎克彦氏、古賀稔彦氏、小川直也氏、井上康生氏が法政二高柔道部60年の節目を祝って色紙を寄せられ、これもOBたちの歓談の対象となった。今後の同窓生の企画においてもこうした様々な趣向は参考とされるべきものとなるであろう。
▲ 現役部員による挨拶。後輩たちの挨拶に不断は厳しい先輩方の顔もほころんだ。 歓談や多数の方からの祝電、祝辞、近況報告を経て、あっという間に式典も終わりに近づいてしまった。ここで柔道部顧問の永冨新悟先生による挨拶と現役部員の紹介がなされた。柔道部のますますの発展を誓うと共に、OB諸氏の更なるご教示を求めた永冨先生の力強い挨拶の後、柔道部現役部員たちによる若く力強い挨拶が行われた。現役部員挨拶では、各自の得意技と今後の決意が力強く述べられた。現役部員の笑いを誘った挨拶は満場の爆笑を呼び、式典終盤の最大の盛り上がりとなった。柔道部の先輩方の「温かい野次」も更に笑いを誘う。まさに、そこには年齢や出身などを超えた母校柔道部の強い「楔」が存在していたと言えよう。
そうした強いつながりは、法政お馴染みの肩を組んでの校歌斉唱でも見られた。年齢の違い、体格の大小など様々な異なる個々が肩を組んで同じ校歌を高らかに歌い上げる姿は法政二高の長き伝統と、柔道部60年間にわたる「柔らの道」に生きている柔道部OB諸氏の強き連帯を内外に強く示しているとも感じられた。法政二高柔道部は60年目を迎え、更に100周年に向けて新たな発展への歩みを進めている。
(文責:田上 慎一)
2011.11.01
48期・森雅浩さんが執筆された本が出版されました
我が法政二高には、法曹界・政界・経済界など多岐にわたる分野で活躍される方々を多数輩出しておりますが、同窓会副理事長で柔道部OBでもあられる税理士・森雅浩さん(48期)がこの度本を出版されましたので紹介させていただきます。
それが『役員給与・退職金の実務ポイント』です。この本は、役員給与の基本的なしくみから、業績悪化を理由に役員給与を減額したとき、役員の交代時における取り扱いなど豊富な事例をもとに紹介しており、「経営者必読の書」とも評せる本です。
森さんは、1972(昭和47)年に神奈川県川崎市で生まれ、1991(平成3)年に法政二高を卒業後、法政大学経営学部に進学。関東学園大学大学院経済学研究科を修了した後に会計事務所勤務を経て、2003(平成15)年の税理士登録と共に「税理士法人九段会計事務所」の設立に参画し、税理士界のホープとして第一線で活躍されています。
同窓会においても、実業で養った堅実かつ冷静な分析力を生かし、同窓会副理事長を長く務められ、また柔道部OBとして60年の歴史を有する法政二高柔道部の後方支援に邁進しております。堅実かつ冷静な分析力の一方で、穏和で「義を重んじる」性格は多くの方から愛されております。
森さんの税理士としての様々なご経験から培われたこの本をぜひ、ご覧下さい。
書籍の紹介
森雅浩 『役員給与・退職金の実務ポイント』
発行所:日本実業出版社 出版年:2011年10月
ISBN:978-4-534-04876-9 定価:2,940円
(文責:田上 慎一)
2011.10.29
2011年度二高祭開催される
▲ 天候に恵まれて開催となった今年の二高祭。校門には二高生有志が手作りしたゲートが私たちを迎えてくれる。 10月29日(土)・30日(日)の2日間にわたり、2011年度二高祭が開催されている。例年、二高生の若い文化的表現を多くの皆さんに披露する場となっている二高祭であるが、ここ数年インフルエンザや台風でなかなか恵まれない中の開催続きで、「今年こそは…」という想いは、二高祭に関わるすべての人々が共通して思っていたことだろう。
去る3月11日、私たちは未曽有の天災に触れ、日本ばかりでなく世界中に衝撃が走った。震災当時、法政二高にも多数の教職員や生徒が構内におり、教職員の方々の冷静な対応によって安全かつ速やかに避難が行われたため、幸い何らの被害もなかったが、あの「未体験の恐ろしさ」に触れた母校関係者の多くが「人とのつながり」を改めて深く実感したことになった。そうした体験を経た私たちの後輩は、今年度の二高祭開催にあたって、そのテーマに「希望」と「絆」という2つの言葉を掲げた。更に、二高祭スローガンには「絆の力が希望の光だ!明るい未来を切り拓け!」という力強いものを掲げ、先の大震災や就職難など「将来に対する希望がイメージしづらい社会」の中にあって、彼らは自ら社会に対して「希望の火」を点そうと、表現力豊かに企画を行っている。
▲ 募金を呼びかけている風景。二高祭スタッフの二高生が元気いっぱいに呼びかけを行っている。 さて、そんな後輩たちを応援するように今年の二高祭は天候にも恵まれ、一般公開日初日の29日(土)には多くの来校者が訪れた。母校を訪れ、まず私たちを迎えてくれるのは二高生の有志が制作したゲートである。例年、テーマに沿って様々なゲートやオブジェが我々を迎えてくれるが、そうした文化を創りだしているのは、二高生の表現力とチーム力である。受付でパンフレットをもらい、構内へと進んでいくと「募金お願いしま~す!」という元気な声を触れることになる。今年度二高祭では、東日本大震災で被災された方々のために学校を挙げて募金企画を立ち上げたのだ。募金を呼びかけている二高生に話を聞いたところ、彼らは「二高祭スタッフ」という有志の生徒たちだという。私たちの後輩たちが自らの発意によって広く社会奉仕を果たそうと努める姿に、彼らへの頼もしさと連綿と受け継がれる「二高スピリット」を感じることができた。
頼もしい彼らと別れ、更に奥へと進んでいく。すると、多くの二高生が自分たちの企画を多くの来校者の方々にご覧頂こうと趣向を凝らしたチラシを熱心な紹介とともに渡してくれる。それを更に盛り上げるのが、メインストリートで行われいる育友会・育友OB会・同窓会の威勢の良い呼込みである。今年度の二高祭にはクラブの招待試合なども含め83もの企画が行われている。演劇、演奏、食品販売…多種多様な企画が二高生の自由な感性で展開されているのを見ることも二高祭の醍醐味である。
二高祭2日目は9時から15時半まで行われる。「まだ二高祭の企画をご覧になっていない」、「今日行ったけれどまだまだ見足りない」などの方は、ぜひ二高祭2日目も足をお運びいただきたい。
同窓会グッズ、今年度も猛進撃!
▲ 同窓会企画は大盛況!明日も皆さんをお待ちしています! 今年度、法政二高同窓会の企画は昨年新たに登場した二高祭限定どら焼き・「道楽焼き」と、二高同窓会限定「マフラータオル」を中心に、多くの来校者の方々の注目を惹いている。今年、同窓会企画の旗振り役を担当したのは田所健太郎副理事長(65期)、同窓会期待の若手がいよいよ陣頭に立って二高祭の盛り上げに一役買っている。
特に猛進撃を見せているのが昨年新たに登場した「道楽焼き」である。二高祭限定で、母校の焼き印をあしらったこのどら焼きは、「つぶどら」・「栗いっぱい」・「うめ抹茶」・「杏あん」と種類も豊富。しかもリピーター率100%というのだから、味は確かである。本日の頒布分は午前中のうちに終了してしまい、その人気ぶりが改めて証明された。また、それに続いて二高同窓会限定「マフラータオル」も高い人気を誇っている。法政ブルーの「HOSEI」ロゴをあしらったこのマフラータオルは、競技の種別を問わずに様々な場面で応援グッズとして大活躍し、また日常生活においてもなかなか使い心地がよいのでおすすめである。
明日は、本日の公開終了時刻より30分早く終了するので、来校される方はぜひお早めに同窓会企画をご覧いただければと思う。尚、二高OBの方もぜひ一度お立ち寄りください。
(文責:田上 慎一)
2011.10.09
二高OBの民俗学研究家・佐伯さんが講演会
佐伯 仁さん(13期) 去る10月9日(日)、鎌倉生涯学習センターにおいて法政二高OBの民俗学研究家・佐伯仁さん(13期)が、「菊と日本人」をテーマに講演を行われた。今回で9回目を迎えるこの講演は、古都・鎌倉で良き日本文化を見つめ直すことができるばかりでなく、パワーポイントを用いた視覚に訴える講演によって、初心者でも民俗学に触れられるということから人気の講演会である。
講演会開催にあたって、主催団体の自然環境と人間生活を考える会代表の渡邉奉勝氏から佐伯さんの講演から得られる日本文化の“心”は、海外に強く発信できるものであり、この講演から理解できることは国際人としての「日本人」を育む上で重要であると述べられ、今回の講演の意義を強く訴えられた。
代表・渡邉氏による挨拶の後に佐伯さんが登壇され、「なぜ民俗学なのか?」についてご自身が民俗学を研究されている背景を述べられた。佐伯さんは、先祖が育んできた智恵が「目に見えないもの」として風俗・慣習などの「民俗」として存在してきたが、それが「合理主義」によって切り捨てられてきたこれまでに疑問を感じ、民俗学を通して先祖の智恵をもう一度見直そうと考えたという。文明の発達の一方で忘れさられていく「民俗」の存在をもう一度見直すことによって、祖先から現在に繋がる「日本人の姿」が理解できるということは、現代の私たちの生活を営む上で重要なことであることが強く感じられた。
▲ 講演中の様子。定員50名であったが、満場の聴衆を得て講演会は開催された。 さて、今回の講演会の主題である「菊と日本人」について、佐伯さんは「詩歌の菊」、「長寿の菊」、「観賞の菊」、「意匠の菊」という4つのポイントにまとめて講演された。
まず、「詩歌の菊」であるが、「万葉集」・「懐風藻」などにスポットを当てて、それらと菊について紹介された。そこから見えてきたのは日本人にとっての“菊”の存在である。佐伯さんによれば、古代においては「薬草」としての実用面が強く、観賞の対象までにはならなかったらしい。
これが変化を始めるのが次の「長寿の菊」というポイントである。平安期にはいると菊の「薬草」としての効用が「長寿延命の霊力」と結びつき、宮中では儀式に用いられるようになっていった。重陽の節句〈九月九日〉に「菊酒の杯」を交して長寿を祈るなど、「菊の効用」が「菊に対する自然信仰の姿勢」として変化をしたのだ。更にこれは、能の演目「菊慈童(または枕慈童)」によって、「菊の霊力」というものが広がり、民間信仰「菊供養」を生んでいったと紹介した。
▲ 多くの画像を用いた講演は、民俗学初心者の方でも詳しく理解することが可能である。1時間半に亘る講演であったが、あっという間に時が過ぎ去ってしまった。 時代が下り、室町期に入ると菊は「供花」から「立花」、そして「生け花」へと変化を遂げる。「生け花」の誕生にあたっては茶の存在があり、「立花と茶の結合」が日本固有の「美と礼の技」である「華道」を生んだという。こうして「観賞の菊」というポイントが登場するが、この存在が特に強くなるのは江戸期である。江戸期において菊は品目を80→230→319と数を増やしていき、現在は2,000を超える品目へと至った。演芸好きな江戸っ子によって「上流層の菊」が「庶民の菊」へと変化を遂げたのである。
「観賞の菊」は一方で「意匠の菊」をも育んでいく。後鳥羽天皇は菊の紋章を牛車をはじめ多くに用い、それが時代の流れの中で皇室の紋章となり、明治期に入って正式に皇室の紋であることが定められた。こうした紋章の一方で、「意匠の菊」は花札や花火など庶民の遊びの中に数多く取り入れられ、菊が民衆に強く親しまれていった姿を明らかにしているという。そして、現代においても暮らしの中で“高貴さ”や“優雅さ”をもった菊は私たち日本人に季節感ばかりでなく、「長寿延命」の霊力を与え続けているとして1時間半に亘る講演を締めくくった。
長時間に亘る講演ではあったものの、佐伯さんの講演が興味深いことばかりで次々と自然に学べてしまうことからあっという間に過ぎ去ってしまった。また、何といってもその空間を演出しているのが、多くの画像の存在である。視覚に訴える数々のスライドは、理解を更に深い世界へと誘ってくれる。佐伯さんに伺ったところ、これは佐伯さんとそのご子息の合作だという。また、講演には毎回佐伯さんの奥様の姿もあり、まさにご家族で協力して素晴らしい民俗学の世界を私たちに提供してくださっていると言えよう。
「文化の秋」には各地で様々なことが行われ、私たちを文化の世界へと誘ってくれる。そうした「文化の秋」への“水先案内人”の一人として我ら二高OBの佐伯さんが存在する。
今年の秋は、佐伯さんの案内で民俗学の世界に足を踏み入れてみてはいかがだろうか?
書籍紹介
佐伯 仁
『歳時記こころ散歩51-日本の四季、日本人の心映え-』
発行所:出帆新社 出版年:2007年9月
ISBN:978-4-86103-051-2 C0095
定価:2,000円+税
(文責:田上 慎一)
2011.09.17
40名出席のもと第2回常任理事会開催される
▲ ホテル精養軒で開催された常任理事会の様子。集中審議によって、短時間ながら実り多き議論が行われた。 去る9月17日(土)、ホテル精養軒(神奈川県川崎市中原区小杉3-10)において第2回常任理事会が開催された。常任理事会には40名が参集し、いよいよ目前に迫る母校75周年に向けて、同窓会の強化や母校支援に向けた活動について集中審議が行われた。
冒頭、品田秀行会長(24期)より、今回の常任理事会の形式の趣旨について言及があり、母校75周年を目前に控え、速やかな母校支援や新たな活動が同窓会に求められている旨挨拶があった。目前に迫った母校75周年という母校にとっても、地域にとっても重要な節目を迎えるにあたって、1時間ながら慎重かつ綿密な集中審議を行う決意が出席理事の方々の顔から窺われた。
品田会長の挨拶に続いて、神保修治理事長(17期)から今年度の各OB会役員改選に伴う新常任理事の紹介が行われた。今年度、常任理事に就任された方は、河村健治氏(19期)、田村勝郎氏(20期)、藤島修氏(24期)、岡田敏平氏(29期)、相澤孝信氏(30期)、岩澤壯至氏(30期)の6名で、満場の拍手で新常任理事の方々を歓迎した。
さて、具体的審議においては3件の承認議案が提出され、いずれも慎重かつ綿密な審議により、全会一致で承認がなされた。特に、これまで一時的に会報紙に掲載されなかった収支決算書については、同窓会総会における意見申出を受けて、更なる同窓会の財政透明化が母校75周年の活動を展開する中で重要な位置を占めることから再び掲載することが妥当と判断され、掲載を再開することとなった。また、同窓会の広報力強化をねらって同窓会総会において意見申出がなされた会報紙年2回発行案は、財政的人的課題から当面見送ることとなったものの、同窓会の広報を通して会員増強に努めるために、より一層努力する旨が確認された。
議題審議に引き続き、役員会からの報告がなされ、今後の同窓会活動について審議が行われた。その中で最も主なる注目を集めたのが第4回ホームカミングデーである。1期から順次行われてきたホームカミングデーも今回で、4回目を迎え、今回20~24期の卒業生を対象として開催されることになっているが、転居等により連絡が付きづらい卒業生もおり、同窓生ネットワークを通した周知とより一層の参加が求められている。この機会は単に母校と同窓生を繋げるばかりでなく、同窓生間の繋がり強化にもなり、それは同窓会の増強にも繋がることであるため、出席理事からは今回のホームカミングデーを該当卒業期の常任理事を通して広報周知し、ますますの出席促進を図ろうとの意見申出も行われた。
▲ 常任理事会後の懇親会の様子。新たに就任した常任理事の方々を交え、母校の将来について意見を交した。 最後に、法政大学理事や校友連合会副会長を務める岡田安弘相談役(12期)から母校や同窓会を取り囲む教育環境や、今後オール法政に求められる改革などについて説明があった。少子化の一方で進む、学校法人増加に伴い、より一層魅力ある学校作りが求められている現代において、75周年を節目とした母校のますますの改革は更に推進すべきものがあり、我々同窓生がそのバックアップをより強めなければならないという発言に、出席理事は時折頷きながら拝聴していた。岡田相談役の説明は今後の同窓会の活動の参考とするところが多く、二高同窓会長を退任されて早2年が経つが、岡田相談役のオール法政や二高に対する熱い情熱と冷静な分析力には学ぶところが多いと改めて感じさせられることとなった。
1時間という短時間であったにもかかわらず、集中審議によって1時間という時間とは比べものにならないほど綿密な議論を得ることができた。今度の同窓会における審議における模範となるであろうと感じられる。
(文責:田上 慎一)
軟式野球部、全国大会で惜しくも敗退
2011.08.25
法政二高軟式野球部に更なる期待感
16年ぶり4回目の全国大会出場を手にした法政二高軟式野球部は、8月25日(木)に開幕した第56回全国高等学校軟式野球選手権大会で同日、明石トーカロ球場にて1回戦・近畿代表の天理高校(奈良、2年連続13回目の出場)と対戦し、0-4で残念ながら敗れた。
2回裏に2点の先制を許し、その後も4回と8回にも1点ずつを奪われ、苦しい展開となった。法政二高は5回まで無安打に抑えられていたが、6回に9番福田、2番小黒とヒットが続き、ランナー1,2塁という得点のチャンスとなった。また、8回表は、四球とヒット、相手のワイルドピッチでランナー2,3塁という絶好のチャンスとなったが、いずれも得点はできなかった。9回には、4番楠家が両チーム初となる2塁打を放ったが、後が続かず、試合終了となった。試合終了後、選手の保護者の方々をはじめ、応援に駆けつけた軟式野球部OB、教員から選手に大きな拍手が送られた。
相手に先制を許し、さらに点を追加されるという苦しい展開となったが、最後まで諦めず、試合に取り組む姿勢は、さすが二高生である。全国大会で1勝することは残念ながらできなかったが、16年ぶりに全国大会に出場したことを心からお祝いするとともに、これからの活躍、そして、2年連続の全国大会出場を期待したい。
最後に、神奈川新聞のスポーツ面などでも報じられたが、軟式野球部の監督は母校OBで大学2年生の福田匠君(19歳)である。学業と両立しながら、軟式野球部を16年ぶりの全国大会へ導いたことに心から敬意を表したい。
(文責:田所 健太郎)
2011.08.09
第56回全国高校軟式野球選手権南関東大会で優勝
去る8月8日(月)、船橋市運動公園野球場で行われた第56回全国高校軟式野球選手権南関東大会決勝において、我らが法政二高軟式野球部が正智深谷高校軟式野球部を15-4で降し、南関東大会優勝の錦を飾った。軟式野球部は今年春に開催された第59回春季関東高校軟式野球大会において27年ぶり2度目の優勝を勝ち取っており、春夏連続優勝の記録を歴史に刻み、軟式野球の古豪復活を全国に轟かせている。
法政二高軟式野球部は、今回の優勝によって今月25日(木)から兵庫県明石市で開催される全国選手権に南関東代表として出場し、いよいよ全国にその名を轟かせることになる。
がんばれ、法政二高軟式野球部!
(文責:同窓会事務局)
2011.07.27
第56回全国高校軟式野球選手権神奈川大会で優勝
去る7月27日(水)、大和引地台球場で行われた第56回全国高校軟式野球選手権神奈川大会決勝において、我らが法政二高軟式野球部が向上高校軟式野球部を下し、優勝の錦を飾った。軟式野球部は今年春に開催された2011年軟式高校野球春季神奈川県大会を13年ぶりに制した後、第59回春季関東高校軟式野球大会において27年ぶり2度目の優勝を勝ち取っており、軟式野球の古豪復活を全国に轟かせている。
法政二高軟式野球部は、今回の優勝によって南関東大会(8月7日より千葉県にて開催)に出場し、全国大会へのキップをめぐり接戦を繰り広げることになる。がんばれ、法政二高軟式野球部!
(文責:同窓会事務局)
2011.06.04
平成23年度定時総会、力強く開催
去る6月4日(土)、神奈川県川崎市中原区にあるホテル精養軒において平成23年度定時総会が開催された。今年度は役員改選の年にあたると共に、母校創立75周年に向けた活動がいよいよ本格的始動を迎えるため、その活動展開と会員増強に向けた白熱した議論が展開された。
冒頭、品田秀行会長(24期)より先に発生した東日本大震災の状況を鑑み、法政大学校友連合会を介して東北地方にいるオール法政の仲間たちに義援金を送った旨が述べられ、未だかつて人類が経験したことのない大震災という非常時下においてもオール法政の団結力の強さを改めて参会者一同感じることとなった。
さて、定時総会における審議事項であるが、今年度は3年に一度の役員改選の年であり、会長に現職の品田氏を満場一致で力強く推戴すると共に、監事には現職の印東満男氏(8期)、臼井眞知男氏(24期)に加え、新たに中村育太郎氏(20期)が同じく満場一致の承認をもって選出された。
いよいよ母校創立75周年に向けて、同窓会の新たな3年間が力強くスタートした。
尚、以下に審議された議案ならびに説明者を掲げる。
《 議案審議内容 》(括弧内は説明者役職・氏名、敬称略)
第1号議案:平成22年度活動報告(理事長・神保修治)
第2号議案:平成22年度決算報告(会計・森 雅浩)
第3号議案:平成22年度監査報告(監事・印東満男)
第4号議案:役員改選案(選考委員長・岡田安弘)
第5号議案:平成23年度活動計画案(理事長・神保修治)
第6号議案:平成23年度予算案(会計・森 雅浩)
懇親会も大盛況!
さて、今年度も定時総会後に懇親会が開催され、大盛況のうちに終了した。今年度は例年よりも盛り上がりを見せて、参加者一同母校への想いを強く共有することとなった。冒頭、榎本勝己法政二中高学校長(26期)から母校創立75周年に向けた動向について発表がなされ、更に法政二高OBの現役世代の活躍について紹介があった。若手の活躍がますます期待されている。大屋文彦同窓会顧問(2期)の音頭で行われた乾杯を境に歓談が始まることとなった。
定時総会における白熱した議論とは打って変わり、酒を交しながらの楽しい談笑は、世代を超えた様々な意見交換を生み、法政二高同窓会の原動力となっている。1期から65期までが集った今回の懇親会は、これから同窓会が向かう母校創立75周年への意気込みを高らかに、強固なる団結によって当たることを改めて確認する機会となった。懇親会散会時に行う恒例の参会者全員で肩を組んでのエールも、その証左と言えよう。いよいよ我が法政二高OBは母校75周年に向けてスタートを力強くきりだした。
(文責:田上 慎一)
▲ 定時総会の様子。白熱した議論が展開され、同窓会のこの一年間について強固な意志統一を図った。
▲ 定時総会後の懇親会の様子。楽しい談笑の中でも母校創立75周年の話でもちきりであった。
▲ 乾杯の挨拶をする大屋顧問(2期)
▲ 恒例肩を組んでの大エール。大八木副会長(19期)の指揮の下、老若男女問わず、力を合わせる姿こそ「法政」の美風である。
2011.05.30
軟式野球部、関東大会に27年ぶり優勝
去る5月30日、第59回春季関東高校軟式野球大会の決勝が群馬県高崎市の高崎城南球場で行われ、我ら法政二高の軟式野球部が27年ぶり2回目の優勝を果たしました。
試合は0-0のまま延長十四回を迎えたところで、中越え適時打によって二塁にいた代走・飯田が生還し、サヨナラ勝ちを決めました。法政二高軟式野球部の福田匠監督は毎日新聞の取材に対し、「両先発とも好調で、1点を争う厳しい試合展開だったが、勝つためにチームが一致団結した。十四回表のピンチをしのいだことで流れに乗り、一気に試合を決めることができた。」と、チームの団結に満足げな発言が行われました。
尚、軟式野球部優勝に関する詳細は神奈川新聞社「カナロコ」にて掲載されていますので、詳しくはそちらをご覧ください。
神奈川新聞社「カナロコ」(外部ページにリンクします)
(文責:同窓会事務局)
2011.04.30
民俗学研究家・佐伯仁さん(13期)が講演会
▲ 講演に臨む佐伯さん(12期) 佐伯仁氏(13期)が4月30日(土)午前10時より約2時間、鎌倉生涯学習センタ-において「端午の節句と日本人」と題し、第8回目の講演会を開催した。
- 〇5月5日は、本当は「母」に感謝する日?
- 〇5月=皐月の「サ」の字の意味は?
- 〇端午の節句が「女の節句」といわれる理由は?
- 〇朝廷行事の五日の節会(せちえ)と菖蒲との関係は・・・
- 〇端午の節句の始まりはいつ頃から・・・
- 〇五月人形の原型は「甲(かぶと)飾り」から・・・
- 〇五月幟は、最初、屋外に飾った!
- 〇五月人形の段飾りは江戸後期から・・・
- 〇柏餅、鯉のぼり、吹き流しの意味は?
どの解説も「なぜ?」「どうして?」「そうだったのか!」といつもながらの映像を交えた巧みな語り口に、あっという間に時が経った。
▲ 佐伯さんの講演会の魅力は視覚に訴えるスライド。講演を聞く側を飽きさせない。 「鯉のぼり」の鯉は出世の象徴であり、五色の吹き流しは万物を司る五つの気(木・火・土・金・水)の加護を、矢車は破魔矢と同じく矢のもつ力の魔除け。「五月人形」は尚武、魔除けに因んだ鎧兜や武具、陣太鼓や白馬などの模型や邪気払いの薬玉を飾る。そして「柏餅」は餅よりも柏の葉が意味を持つ。柏の木は新芽が出ない限り古い葉が落ちないということから、家系が絶えないという縁起かつぎ。さらに「菖蒲湯」に入り菖蒲の呪力で邪気を祓う。この菖蒲が咲く時期に子どもの健やかで逞しい成長を祈り願った人々の伝統的な生活文化が「端午の節句」である。
元来、朝廷行事の「薬日」として端を発したものが武家の時代に「菖蒲」が「尚武」と呼びかえられ、節句飾りも変化、更に江戸時代中期以降には町人階級にも普及した。五月の空に親心を鯉幟に託し、高く泳がせる悠大な発想こそ、江戸っ子の心意気であり、同時に今も変わらぬ子供への深い慈しみの表れと言えるのではないかと話を結んでいた。
佐伯仁氏の著作
佐伯 仁
『歳時記こころ散歩51-日本の四季、日本人の心映え-』
発行所:出帆新社 出版年:2007年9月
ISBN:978-4-86103-051-2 C0095
定価:2,000円+税
(文責:原 和彦、写真:秦 琢二)
2011.04.27
岩合光昭さん(26期)が写真展を開催
法政二高OBで、世界的な動物写真家として著名な岩合光昭さん(26期)が現在、母校近くの川崎市市民ミュージアム(神奈川県川崎市中原区等々力)で「岩合光昭どうぶつ写真展」を開催されています(写真展については4月27日付神奈川新聞にも掲載されました。)。
岩合さんは東京都出身で、法政二高卒業後に法政大学経済学部へと進学。卒業後、同じく動物写真家であられた父、岩合徳光氏の助手としてガラパゴス諸島を訪れた際に、動物写真家への道を志されたそうです。1979年にはアサヒグラフに連載された『海からの手紙』で、日本を代表する写真賞である木村伊兵衛写真賞を受賞。1982年から2年間にわたりアフリカ・タンザニアのセレンゲティ国立公園に滞在して撮影した『おきて』は、英語版が15万部を超えるなど世界中でベストセラーになりました。また、日本人の作品として初めて米誌『ナショナル・ジオグラフィック』の表紙を2度も飾るなど、我が法政二高が誇るOBとして輝かしい功績を残されています。
岩合さんが川崎市市民ミュージアムで作品展を開催されるのは1992年以来2度目で、動物の素顔に迫る各作品は、「生命のつながり」をテーマに地球上のあらゆる地域を取材し撮影した、野生動物や自然の姿が150点以上展示されています。
ぜひ、川崎市市民ミュージアムで岩合さんの渾身の写真の数々をご覧になることをお薦めいたします。写真展の詳細については下記の通り。
「岩合光昭どうぶつ写真展」詳細情報
会期 |
2011年4月16日(土)~6月26日(日)
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場所 |
川崎市市民ミュージアム
開館時間 9:30~17:00(入館は16:30まで) 休館日 毎週月曜日(祝日は除く)、5月6日(金) 費用 一般600円、学生・65歳以上400円、中学生以下無料 交通アクセス JR南武線・横須賀線、東急東横線・目黒線 武蔵小杉駅からバスで「市民ミュージアム前」下車すぐ |
関連イベント(一部) |
4月29日(金)
午後11時~ 岩合光昭トークショー「動物写真家になるには」&サイン会 ※当日先着300名様まで、サイン会は当日先着40名様まで 午後2時~ 岩合光昭さんによるギャラリートーク 4月30日(土)
午後11時~ 岩合光昭トークショー「ネコの撮り方」&サイン会 ※当日先着300名様まで、サイン会は当日先着40名様まで 午後2時~ 岩合光昭さんによるギャラリートーク |
ホームページ |
写真展の詳細はこちらから
岩合さんの活動についてはこちらから
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(文責:同窓会事務局)